菖蒲谷以来のJ2レース、木島平。J2ということもあり、参加選手の数は少なかったが集まったメンバーはJ1とほとんど変わらなかった。木島平のコースは得意でエキスパートの頃からずっと参戦していて、毎年結果が良くなっているコース。コースは1周4.3kmでかなりのパワーコース。上りは斜度がきつめな所が多くて、下りはテクニカルな所がほとんど無い。所々に小さな凸凹があるが、Leftyの動きのスムーズさと29インチのホイールの大きさのおかげで全く気にする事なく走る事ができた。
タイヤはいつも通りIKONを使用した。前日が雨だったため不安だったがレース当日は晴れ。しかもとても蒸し暑く、じっとしているだけで汗が出てくる暑さ。あまりにも暑かったのでローラーでのアップは15分程度で終わり、残りの時間は会場の周りをゆっくり走って召集を待った。
![]() |
photo by keyder |
今年は恒例となっている最前列でスタートダッシュをイメージしながら合図を待つ。そして合図と同時に勢い良く飛び出す事に成功した。スタート直後のアスファルト区間は先頭で走り、コース序盤の上りへ。ここで少し失速して順位を下げるが落ち着いて前の選手についていく。
![]() |
photo by keyder |
2周目後半には2位の位置を3人パックで走行する。しばらくパックのまま走り続け、上りではダンシングで差を開けようとするがなかなか離すことができない。パックのまま走り続けていると、序盤に失速していた小野寺選手がすごい勢いで迫ってくる。これには絶対ついていかなくてはいけない、と思い2人パックで走るが1周しかついていけず、単独3位に。
![]() |
photo by keyder |
ここからは自分自身と蒸し暑さとの戦いになった。単独になるとなかなかペースを上げることができない。これは今回発見した自分の弱点で、単独で走っているといつの間にか6周目に池田選手に追いつかれていた。
![]() |
photo by keyder |
お互いに離れることなく走り、抜いたり抜かされたりを繰り返しながら最終周回へ。
![]() |
photo by keyder |
体力も限界に近づいていて、足も攣り始めている状態だったがそれは全ての選手に言えること。ここで気持ちが折れてはいけないと自分に言い聞かせ、ペースを上げる。コース序盤の上りで抜かされるが離れないようについていく。もう先頭に追いつく事はできないが3位の位置だけは絶対に譲ってはいけない。そんな事を考えながらパックで走っていると、上り終わった後の下りで池田選手が転倒。その隙に前に出て、できるだけ差を開けるために全力でペダルを踏む。この周回さえ耐えることができたら3位、それだけを考えて走る。そしてゴールまで集中して走り、3位を獲得した。
結果は3位。
今回のレースは、自分の調子が上がっていることをとても感じることができたレースだった。暑さに弱いという昔からの弱点も完全に克服できていた。
今回はずっと3位を競り合いながらのレースでとてもいい経験になったので、この先この経験を生かしていきたいと思います。
次はいよいよ全日本選手権。僕にとって最も重要なレースです。まだ少し不安がありますが、しっかりトレーニングをして、万全の状態で挑んでU23を2連覇したいと思います。
今回もたくさんの応援、サポートありがとうございました。
![]() |
photo by keyder |