今回はJシリーズの最終戦となる一里野。今年のMTBシーズン最後となる1年間の締めくくりとなる大事なレースだ。このレースの1週間前までマレーシアのランカウイでステージレースを走ってきたので、疲れは完全には取れていなくて、満足のいくトレーニングもできていなかったが、いい走りのイメージだけは持てていた。とにかく一里野までの期間は休んで、体調を整えることに専念した。
今回のコースは去年とほとんど変わっておらず、きつい斜度の上りがメインのコース。下りはほとんどなく、テクニカルな所もない。上りは本当にきつく、試走するだけで少し疲れてしまうほど。しかもレース前日は雨が降っていて路面も最悪だったので、レース前日の試走は2周で終えた。
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photo by Keyder |
レース当日は日の光の暑さを感じるほどの晴天。他のクラスのレースが始まるころには路面は乾いてきていた。そして、じっくりゆっくりとアップを開始する。集中しながら自分の走りをイメージする。40分ほどでアップを終えて召集が始まるまで会場の横の車道で足をまわした。
スタート位置は5番目のコールで最前列。相変わらず最前列は緊張するが、今シーズンはずっと最前列だったので少し慣れた感じもある。今回はフランスを拠点にしている選手達も参戦だったので、いつも以上にわくわくした感じがあった。きっとハードなレースになるだろうと思いながらスタートを待つ。今シーズン走ってきて得た経験を表せるような、そんな走りをするぞと自分に言い聞かせた。
そしてレーススタート。クリートキャッチはうまくいき良いスタートを切って、ホールショットを取る。
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1周目は3,4番手で走り、2周目には5番手まで落ちてしまったがすぐに追い上げた。
そして4番手となり、3番手の選手を追いかけていくが、なかなか追いつけない。所々でペースを上げてタイム差を詰めるが、追い抜くにはスピードが足りていない。疲れがしっかり取れていないせいかダンシングに勢いがない。そんな事を考えながら走り続け、前の選手を追う。
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しかし、周回を重ねる毎に徐々に差が開いてきてしまう。足も攣り始め、ペースを少し落とすと後続選手が追い上げてきているとの情報が。いつもなら焦ってしまうところだが、この時は冷静だった。そしていつもなら後半になって追い上げられて、抜かれ、順位を下げてしまうが今回はそうはいかない。
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絶対に前の選手に追いついてやる、その事だけを考えて再びペダルを強く踏む。そして最終周回、残っている力を全部使う勢いで追い込む。ダンシングの回数を増やし、ペースを上げたが、最終的には少し差を詰めることしかできず、4位でゴール。
最終戦の結果は4位。
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あと一歩で表彰台だったが、そのあと一歩を届かせることができなかった。結果としては悔しい結果だが、内容的には今の自分のできる最高の走り、自分の成長を表すことのできたレースになったと思う。
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この走りができるのも日々、サポートと応援をしてくれている皆様のおかげです。本当にありがとうございます。今年のMTBシーズンはこのレースで終了ですが、またすぐにシクロクロスのシーズンがやってきます。
シクロクロスでも良い走りができるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします。
【レース結果】
Rank Name Team Time 1 斉藤 亮 MIYATA-MERIDA 1:35:15 2 小野寺 健 SPECIALIZED +00:00:27 3 平野 聖矢 ANCHOR +00:02:54 4 中原 義貴 CANNONDALE +00:04:12
【使用機材】
バイク: CANNONDALE F29
サスペンション: CANNONDALE Lefty carbon
ホイール: ENVE
チェーン: KMC X10
タイヤ: MAXXIS IKON
ブレーキ MAGURA MT 8
ペダル: TIME ATAC XS CARBON
サドル: FI’ZI;K TUNDRA 2
ハンドル&プーリー: ハンドル:ENVE
プーリー:SHIMANO XTR
ヘルメット: OGK REDIMOS
グローブ&ソックス
シューズ MAVIC FURY