2014年7月24日木曜日

全日本MTB選手権 U23

(Written by Yoshitaka)

世界大学選手権から5日後にやってきた全日本選手権。日本に帰ってきてからは回復に専念し、体調を調整していった。全日本は年に1度の大切なレース。これまでの期間、自分のできる限りのことはやってきたので、不安などは無かった。

コースは去年とほとんど変わらない感じだったが、相変わらずのパワーコースで、難しいところはなかった。前日の試走ではレースをイメージしながら、どこで勝負をしかけるかなどを考えながら走った。レース当日の天気は雨の予報だったが、今回持ってきたタイヤはIKONのみ。雨であってもIKONで走れると思ったこともあるが、なぜが絶対に晴れるという自信があった。今回は去年と違い、メカニック、マッサーも同行してもらえたので、試走の日もレース当日もなんの不安も迷いもなくレースに臨めた。

そしてレース当日の天気は晴れ、 U23のスタートの時には日の当たるところはドライコンディションだった。レース1時間前からじっくりとアップを開始。去年もそうだったが、いろいろ考えてしまう時間だ。しかし、今年は変な緊張もなく、落ち着いた状態でスタートエリアへ。

photo by 信州ふぉとふぉと館


同年代のライバル達が続々と集まってくる。不思議と全員、いつものJシリーズとは違う雰囲気を感じる。全員が本気で勝ちを狙っている、そう思うと急に楽しくなってきてスタート前は1人、ニヤニヤしてしまっていた。

そして、じりじりと暑い日差しを浴びながらスタート。様子見など一切しない本気のスタートダッシュを決めて、ホールショットを取る。スタートしてすぐは芝生の上り、そのすぐ後はスキルアップコースを行き、アスファルトの急な上り。ここでできる限り差を開けて自分のペースに持ち込む作戦で走る。

photo by 信州ふぉとふぉと館

すると、1人抜け出すことができたので、呼吸を落ち着かせながら走る。1周目を終えて僕について来ているのは予想通り、去年のチャンピオンである沢田選手だ。彼だけはそう簡単には引き離せないのはわかっていた。しかし、去年の全日本では沢田選手とずっとパックで走っていて後半に力負けしてしまっていたので、できるだけ僕が前を走り、自分のペースでレースを走るようにした。そして、隙があれば一気に勝負をつけてしまおうと思っていた。しかし、お互いになかなか差を開くことはできずに周回を重ねていく。

photo by alioka
photo by 信州ふぉとふぉと館

3周目の上りで少しだけ沢田選手が遅れたので、4周目で一気に差を開けようと思いながら走る。しかし、ここで勝負を焦ったことによりスキルアップコースで転倒してしまう。当然、この隙を見逃すわけもなく沢田選手はペースを上げて走る。すぐにバイクを起こし、再スタートするが、自分のリズムが完全に乱れてしまっていてうまくペースを上げることができない。ここからさらに焦ってしまい、コース後半でも転倒し、コーステープに引っかかってしまう。

photo by 信州ふぉとふぉと館


そこからなんとか自分を落ち着かせてペースを上げ、走っていると沢田選手がパンクしたとの情報が入る。この隙にタイム差を詰め、姿が見えるぐらいのタイム差まで持ち込むことができた。しかし、この時にペースを乱したからか足は限界に近づいていた。ペースを維持しながら最終周回へ入るが、差は開いていていたが、どんな状況であっても諦めたくない、限界まで追い込んで走り、前を追ったが、追いつく事はできずにゴール。

photo by 信州ふぉとふぉと館

結果は2位。

今年は必ずチャンピオン奪還をする、そう決めて去年からトレーニングをしてきたが、今年も2位となってしまった。結果としては、去年と変わらず、悔しく情けない気持ちだが、内容は全く違うものにできた。最後まで自分のスタイルを貫いて走る事ができたレースとなった。

photo by 信州ふぉとふぉと館

こういった走りができるのは、皆様に日ごろからサポート、応援をしてもらっているおかげです。本当にありがとうございます。全日本は終わってしまいましたが、まだシーズン後半戦が残っているので、しっかりと気持ちを切り替えて、次のレースに向けてまた自分を高めていきます。

今回も応援、サポートありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

photo by 信州ふぉとふぉと館

photo by 信州ふぉとふぉと館

Rank Name Team Time
1 沢田 時 ブリヂストンアンカー 01:19:01
2 中原 義貴 cannondale +00:00:45
3 前田 公平 TEAM SCOTT +00:03:00

【使用機材】
フレーム: CANNONDALE F29 Ballistec Hi-MOD Carbon
フォーク: CANNONDALE Carbon LEFTY
クランク: SRAM SRAM XX1
ディレイラー: SRAM XX1 11 speed
チェーン: SRAM XX1 chain
ホイール: ENVE ENVE 29er
タイヤ: MAXXIS IKON TR 29er
ブレーキ MAGURA MAGURA MT-8
ペダル: MAVIC Crossmax SL
サドル:FI`ZI:K TUNDRA 2
ハンドル: ENVE
ステム: レオナルド LEFTY用―20°
ヘルメット: Kabuto KOOFU
シューズ: MAVIC FURY
グローブ: Kabuto PRG-3
アイウェア: kabuto プリマト